柳田國男館(旧喜談書屋)が、正式に国の登録有形文化財に登録されました!!
飯田市美術博物館の柳田國男館(旧喜談書屋)が、国の登録有形文化財に正式に登録されました!!
平成28年7月15日に国の文化審議会文化財分科会から出された答申を受けて、平成28年11月29日に、「柳田國男館(旧喜談書屋)」が、国の登録有形文化財として文化財登録原簿に正式に登録されました。
柳田國男館(旧喜談書屋)が登録有形文化財に登録されますと、飯田市の登録有形文化財の件数は、5か所10件となります。
名称
柳田國男館(旧喜談書屋)
よみがな
やなぎたくにおかん(きゅうきたんしょおく)
建築年代
昭和2年建築(昭和63年現在地に移築)
所在地
飯田市追手町2丁目(飯田市美術博物館敷地内)
概要
日本民俗学の創始者である柳田國男(やなぎた くにお)が、東京都世田谷区に書斎(兼住居)として建てた建物です。昭和32(1957)年まで30年間にわたって日本民俗学研究および教育の拠点となり、とくに昭和22(1947)年からの10年間は「民俗学研究所」(1948年からは財団法人)として、日本民俗学の発展の場となりました。
その後、アメリカ空軍将校家族の住宅やアトリエとして使われ、昭和63年に柳田家先祖の地である飯田市に、当初の形をよく残したまま移築されました。現在は、飯田市美術博物館の付属施設として開館しています。
この建物は、イングリッシュ・コッテージの木骨(もっこつ)様式をよく示しており、全体としてはシンプルな外観に仕上げられています。圧巻は書屋の中心をなす約23坪の大書斎で、壁面全体に書棚が配置されています。書斎内に独立して立つ4本柱は独特で、ここに民俗学徒や来客を迎えたことから「民俗学の土俵」と呼ばれていました。


