神楽がユネスコ無形文化遺産へ提案されます
ページID:0134373 印刷用ページを表示する 掲載日:2025年12月1日更新
11月28日(金)に開催された文化庁の文化審議会無形文化遺産部会におきまして、今年度のユネスコ無形文化遺産への新規提案候補として「神楽」と「温泉文化」が選定されました。神楽は、現在我が国で重要無形民俗文化財に指定されている40件を対象とするもので、飯田市の「遠山の霜月祭」も含まれています。
神楽とは、特定の場所に神座(かむくら)を設け、神霊の来臨を仰ぎ行う神まつりにおいて演じられた民俗芸能です。神が憑依(ひょうい)して託宣(たくせん)をする神楽や、神霊の活力を再生させる呪術、神々の物語を演じる演劇など、実に様々な実態がありますが、世界的にみれば神楽という一つの民俗芸能として捉えることができます。
「遠山の霜月祭」は、特に旧暦霜月に行われることから霜月神楽、湯を沸かした釜を中心に神事を行うことから湯立神楽とも呼ばれており、冬至に太陽と生命の復活を祈願する祭です。
今回の選定は、全国組織の取組みとこれを支えた地元保存会による活動の大きな成果といえ、最短で令和10年12月頃に登録が決定します。

