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鳩ヶ嶺八幡宮本殿

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年4月23日更新

鳩ヶ嶺八幡宮本殿(はとがみねはちまんぐうほんでん) 1棟

区分:飯田市有形文化財(昭和51年11月29日 市指定)

所在地:飯田市八幡町1999

所有者:鳩ヶ嶺八幡宮

時代:江戸時代前期

構造:三間社流造(さんげんしゃながれづくり ※1)向拝(ごはい ※2)、銅板葺

規模:桁行(けたゆき ※3)3間(けん ※4)、梁間(はりま ※5)2間

※1 三間社:本殿は一般的に一間社が多く、そこで祀られている祭神は1柱です。三間社には1棟の本殿に祭神が3柱祀られており、扉や柱間の数も3になるのが一般的です。中央が最上位の祭神です。

※2 流造:本を伏せたような形の屋根(切妻 きりつま)で、棟(本の背表紙にあたる部分)に並行する部分に入口がある(平入 ひらいり)建築構造です。横から見ると、屋根は正面側が伸びており、「へ」の字型に見えます。

※3 向拝:こうはい、とも呼ばれます。社殿や仏道の正面につくられた構造物で、切妻の正面側の屋根を伸ばしたり(流造)、母屋とは別の屋根を付けて参詣人の礼拝の位置とした所です。

※4 桁行・梁間:本を伏せたような三角形の屋根(切妻)の場合、背表紙にあたる屋根の平らな尾根(棟)と同じ方向が桁行、三角形に見える方向が梁間です。

※5 間:建物の柱と柱の間のことをいい、建物の規模をいう時に用いられます。1間は約1.82mが現在一般的ですが、建物や場所によっても異なります。

 

鳩ヶ嶺八幡宮本殿

概要:

本殿の正面には拝殿と幣殿が併設されており、側面と裏面からしか見学できません。

三間社造で本殿は一棟ですが3柱の祭神を祭っており、中央に国の重要文化財に指定されている木造誉田別尊坐像(もくぞうほんだわけのみことざぞう)、向かって右側に息長足姫命坐像(おきながたらしひめのみことざぞう)、左側に武内宿禰命坐像(たけうちすくねのみことざぞう)が安置されています。

屋根は銅板葺の流造であり、母屋の前に1間の庇をつけて向拝としています。軒は二軒(ふたのき ※6)の繁垂木(しげたるき ※7)です。

妻部分に飾られる懸魚(げぎょ ※8)はかぶら懸魚が採用されています。

軒や懸魚、柱や虹梁(こうりょう ※9)などの部材は朱、高欄(こうらん ※10)や破風(はふ ※11)板壁の枠部分は漆黒という目にも鮮やかな極彩色で彩られています。

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木造誉田別尊坐像の胎内墨書から、神社の創建が鎌倉時代までさかのぼり得ることが判明していますが、本殿に飯田城主脇坂氏の紋があることや脇坂安村が建立したとする棟札があることから、明暦2年(1656)に建立されたことが明らかです。

 

※6 二軒:上下2段の軒のことです。

※7 繁垂木:垂木(屋根下地を支えるために棟から角材を軒桁へと渡す材)の並べ方の一種で、疎垂木は垂木と垂木の間隔がやや狭い並べ方です。

※8 懸魚:切妻造りの頂点(三角形)に取り付ける建築部材一つです。風雨にさらされる場所であるとともに、遠くからでも目に付く場所であるため、「構造」と「飾り」の工夫が凝らされており、見どころの一つです。

※9 虹梁:やや上に反った梁のことで、虹に例えてこのように呼ばれます。

※10 高欄:廊下などにつく手すりのことです。勾欄とも書きます。

※11 破風:屋根切妻部分に取り付けられる、合掌型の板のことです。流造の場合、破風も「へ」の字の形をしています。

見学・アクセス

見学について

・見学は自由ですが、神社の行事等都合に配慮してください。

・外観のみの見学が可能です。

アクセス

・JR飯田線 伊那八幡駅から徒歩6分

・神社に駐車場あり

 関連情報~もっと知りたい方へ~

参考書籍

『社寺建築を読み解く』 相原 文哉著、長野県神社庁協力、2012年

『日本建築辞彙〔新訂〕』 中村 達太郎著、2011年

・・・飯田市立図書館(外部リンク)でご覧いただけます

周辺の文化財

木造誉田別尊坐像―重要文化財(国) ※非公開
鳩ヶ嶺八幡宮随神門―飯田市有形文化財 
八幡の道標―飯田市史跡