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代田山狐塚古墳

ページID:0050216 印刷用ページを表示する 掲載日:2024年1月19日更新

代田山狐塚古墳(しろたやまきつねづかこふん) 1基

区 分:長野県史跡 (平成6年2月17日 県指定)

所在地:飯田市松尾代田1403-71

所有者:八幡社

時 代:古墳時代(4世前半)

構 造:前方後方墳

規模等:

墳丘測量図 墳丘測量図

○墳丘;全長42.0m(後方部長約28.0m 前方部長約14m、幅約19m)・主軸N17°E(※1)

○埋葬施設;不明

※1 遺構の中心線が、北(North)から17度東(East)へ傾いているという意味です。西へ傾く時はW(West)を用います。

概 要:

前方後方墳は、前方後円墳の丸い部分を四角に置き換えた、四角に台形をつけたような形をした古墳です。古墳時代の前期(3世紀後半~4世紀)の東海地方で特徴的な古墳です。

本古墳は、段丘の突端に築かれており、前方部(台形部分)が短いという特徴があります。墳丘上に礫などもほとんどみられないことから、葺石などの外部施設はなかったと考えられています。

古墳の北から西側にかけて、現在でも幅6m前後の周溝が残っています。

墳丘 中央が後方部、右側が前方部

本古墳は飯田下伊那唯一の前方後方墳と考えられていましたが、近年の発掘調査で、松尾地区上溝の羽場獅子塚古墳、伊賀良地区の笛吹(ふえふき)2号古墳も前方後方墳であることが分かりました。しかし、古墳の形や葺石の有無など、それぞれの構造には違いがあることから、築造の背景には違いがあることも考えられます。いずれにしても5世紀後半までは首長墓が連続することはなく、飯田古墳群とは異なる集団によって築かれたと考えられています。

書籍等案内:

  • 『飯田は古墳の博物館 古墳ガイドブック』 飯田市上郷考古博物館 2017
  • 『飯田における古墳の出現と展開』 飯田市教育委員会 2007
  • 『飯田古墳群』 飯田市教育委員会 2012
  • 『飯田古墳群 -論考編-』 飯田市教育委員会 2013
  • 『羽場獅子塚古墳 -平成24・25年度範囲確認調査報告書-』 飯田市教育委員会 2013
  • 『北方西の原遺跡』 飯田市教育委員会 2017
  • 『黄金の世紀』 飯田市美術博物館 2011
  • 『下伊那史』第二巻 下伊那誌編纂会 1955

アクセス・見学等:

  • JR飯田線「毛賀」駅 徒歩10分、「伊那八幡」駅 徒歩14分
  • 信南交通 市内バス千代線「代田」 徒歩7分
  • 中央自動車道飯田ICより車で9分
  • 専用駐車場はありません
  • 通行の妨げになる場所への駐車はお止めください。
  • 遊歩道がありますが、散策に適した服装・足元でお願いします。
  • 所有者および近隣の方へご配慮をお願いします。

周辺の古墳:


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