土地利用計画とは
飯田市の総合的土地利用計画【土地利用計画とは】
どうして「土地利用計画」をつくるのですか?
飯田市は、雄大な自然と暮らしやすい気候に恵まれ、それぞれの地域ごとに特色を生かした豊かな暮らしが築かれてきました。
しかし、近年経済成長や車社会・交通網の発達に伴い、郊外への住宅地・商業地の無秩序的な拡大それに伴う、道路や下水道施設の投資及び維持管理費の増大、昔ながらの景観や自然の喪失、中心部や農山村地域における人口減少・高齢化などにより活力の低下を招くとともに、農地の保全や農業の維持が困難となってきています。
このような状況の中、すばらしい景観や自然を守り、住みやすく生き生きとしたまちを実現し次世代に引継ぐためには、計画的な地域づくりが必要であると考えられます。また、持続可能な地域経営のために従来の土地利用のあり方を見直して、計画的な土地利用を行う必要があると考えられます。
飯田市が行う「土地利用計画」とは?
国土利用計画をはじめ、土地利用基本方針、景観計画、緑の基本計画などの土地利用関係計画を市民の皆さんと協働して策定し、併せてこれらをバックアップする条例を総合的・一体的に整備します。
土地利用関係計画の全体計画の策定に引き続き、市民の参加を得て、地域別の計画を検討していきます。
土地利用計画策定のポイント
(1)持続可能性の保持と環境負荷の低減
- 人口減少時代を迎え、地域が築いてきたコミュニティや文化の継承に努め、社会持続性を保持します。
- 地球環境保全を推進し、環境負荷の低減に努め、また、自然環境の保全と創出や美しい景観の形成により、環境持続性を保持します。
- 社会資本整備が持続可能かどうかを十分考慮(「よく判断」)し、効率的効果的な社会資本の維持・整備に努め、経済持続性を保持します。
(2)歴史に学び防災を重視した土地利用
歴史を振り返り将来にわたって、安全で安心な生活や仕事を営んでいけるようにします。
(3)自然環境、特に水と緑を保全し創出する土地利用
自然環境は、私たちになくてはならないものであるため、これを保全し、可能な限り創出します。
(4)地域の自立した経済活動を支える土地利用
地域の特性を活かした経済活動を支え、活力ある地域形成につながる土地利用を進めます。
(5)伝統・文化を継承し、保全する土地利用
各地域の特性に応じて地域固有の文化が伝承されてきました。これらを継承し、保全します。
(6)農用地を確保し、適切に維持する土地利用
農用地は人々が生きていくために不可欠な食料を生産する場であり、生態系の維持を含めた環境の保全や飯田市固有の景観形成上も重要な役割を担っていることから、農用地を確保し、適切に維持します。
「広報いいだ」(平成18年1月1日号)に「わたしたちの資源を将来につなぐ」と題して土地利用計画に関する特集を掲載しております。
(下の画像をクリックすると、PDF版「広報いいだ」をご覧になれます。)